こんにちは。服部葬儀社 相談員の中道 剛です。

 

みなさんは新聞のおくやみ欄は見ることはありますか?
10代や20代の若年層では見る機会も少ないと思いますが、
特に60代以降の無料の【おくやみ欄】の読者はとても多いとされ、中には「新聞はおくやみ欄から最初に見る!」という読者も。

無料おくやみ欄の情報には亡くなった方の氏名をはじめ、通夜・葬儀の日時の情報が掲載されます。
知人やその家族が掲載された場合はお葬式に行く準備をする方も多いはずです。

今回は、お悔みの新聞掲載の種類と家族葬の場合は掲載すべきかするべきでないのか。このあたりを中心にお話しをさせていただきます。

 

 ◆新聞掲載での訃報の種類

 

新聞に掲載される訃報には主に3つ種類があります。

 

<死亡記事>

死亡記事は著名な方や社会的に影響のある方の掲載を行います。掲載の有無は新聞社独自の判断によって決められます。

 

<無料のおくやみ欄>

新聞でのタイトルは【おくやみ申し上げます】と表記されているおくやみ情報です。地域ごとに分類され、故人名をはじめ葬儀の場所や日時が含まれます。
全国新聞では「読売新聞」、「朝日新聞」、「毎日新聞」は朝刊のみ。「北海道新聞」では朝刊と夕刊に掲載することができます。

【葬儀終了】の掲載は、葬儀を終了した遺族の希望により掲載されます。

 

<死亡広告>

死亡広告とは、(私たち葬儀社は「黒枠掲載」と呼んでいます。)遺族は新聞社に掲載料を支払い載せてもらいます。
分類としては【広告】扱いで、黒い枠で囲われて掲載されます。

死亡広告(黒枠)

死亡広告(黒枠)

掲載内容の自由度が大きく、長文のあいさつ文を掲載することもできます。遺族の名前は無料のおくやみ欄は喪主名までしか載せられませんが、死亡広告では施主名や家族の名前、葬儀役員の氏名までも自由に掲載可能です。主に著名な方やお付き合いが広い方が利用されることが多く、社葬などでも多く使われます。

広告料金は、掲載地域の範囲と掲載枠の大きさによって変わってきます。

 

 

◆無料掲載のおくやみ欄の内容と掲載日

 

 <おくやみ欄の掲載内容>

・故人名
・年齢
・住所
・死亡日
・通夜・告別式の日時
・葬儀場所の住所
・喪主の氏名
・葬儀委員長の肩書と氏名

上記は掲載可能項目です。遺族の希望や項目の有無により減らすことは認められていますが、新聞社による一定のルールに従って掲載されます。

 

<新聞掲載は通夜当日。終了掲載は葬儀後>

おくやみ欄への掲載を希望すると、通常はお通夜当日の朝刊に掲載される場合がほとんどですが、会葬の多い大型の葬儀では、通夜前日に掲載される場合があります。この場合は、会葬者が間違えて当日の通夜と誤解して斎場に会葬にこられることもあります。通常は通夜当日をおすすめしています。

 

 

◆家族葬でのおくやみ欄の掲載と葬儀終了掲載

 

家族葬の場合でも、無料のおくやみ欄などに葬儀の日時の情報が事前に掲載されるという事は、遺族の意思として「ご都合の良い方は是非お参りに来てください。」という意味が含まれています。
そのため葬儀に参列に来られた方に対して会葬を断ることはできません。
家族葬と呼ばれる規模の葬儀でも、葬儀の種類としては新聞で多くの方に周知したことにより人数に関係なく「一般葬」の分類に入ると考えられます。

 

<一般葬では新聞掲載をします>

一般の会葬者をお呼びする場合は通常は新聞掲載することがほとんどです。会葬者を抑えたいという理由で掲載しないという方以外は掲載を強くおすすめします。

 

<家族葬の種類によって新聞掲載が分かれます。>
家族葬といっても一般会葬が少人数でも会葬することができる家族葬と家族のみで一般会葬の方は一切お断りという家族葬があり、これによって掲載するかしないかが変わってきます。一般会葬者を迎える準備ができているご葬儀では、参列者が少人数と予想される場合でも新聞掲載することをおすすめします。

一方、一般の参列者を一切呼ばない場合や限られた知人だけの参列を希望される場合、親族のみで行われる家族葬の場合は新聞掲載をしないようにします。

 

<葬儀終了掲載>

おくやみ欄での葬儀終了掲載とは、葬儀の日時や場所の記載はなく、文字通り「葬儀終了」をしたことをお知らせする掲載です。
一般的に故人の氏名・年齢・死亡日・喪主名などが一般的です。
葬儀終了後に【葬儀終了掲載】をするか、一切掲載しないかは遺族の判断です。

「葬儀の時は一般の方を呼ばなかったけど、亡くなったことはしらせたい」という方は多く、その場合は【葬儀終了】として掲載をおすすめします。ただ、お付き合いの多かった方は、自宅へのお参りが多くなるので慎重に検討しましょう。迷った場合には葬儀社に相談をすることをおすすめします。

 

 

◆おくやみ欄の掲載方法

 

おくやみ欄に掲載する場合、役所または葬儀社から新聞社に依頼します。
役所が依頼するか葬儀社が依頼するかは、市町村によって異なります。
死亡届を提出すると自動的に新聞掲載されるということは無く、あくまでも遺族の希望に基づいて掲載・不掲載を決定します。

 

<無料のおくやみ欄掲載>

新聞社へは、葬儀社または役所より新聞社へおくやみ欄の掲載を依頼します。
改めて新聞社より電話で遺族に対し取材が入ります。掲載料は無料です。

受付の締め切りの時間が決められているので注意が必要です。

 

 

<死亡広告>

葬儀社が死亡広告専任担当者に連絡を行います。専任の担当者は直接遺族に取材を行います。
文面は一から作り上げるため、専任担当者より提出された文面を、遺族が校正する必要があります。

 

 

●まとめ

 

・訃報の新聞掲載には新聞社の判断で掲載する「死亡記事」。無料掲載の「おくやみ欄」。有料で広告扱いになる「死亡広告」の三種類があります。

 

・新聞の無料おくやみ欄の読者は非常に多いとされており、葬儀の告知には非常に向いているとされます。一般の方をお迎えできる葬儀の場合は無料のおくやみ欄の掲載をおすすめします。

 

・親族のみで一般会葬者をお断りする家族葬では葬儀の新聞掲載は行いませんが、葬儀終了掲載として周辺に告知することができます。

 

 

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