こんにちは。服部葬儀社 相談員の中道 剛です。

 

大切な方が亡くなると葬儀社に連絡をしてお迎えに来てもらいます。自宅または斎場へ故人様をご安置する必要があります。

悲しみもつかの間、その後の遺族には様々な決断を迫られます。

周りの方からは、葬儀はいつやるの?と早々に聞かれるものです。
お通夜は、亡くなった日の次の日に行うのでしょうか?それともその次の日でしょうか?

今回は、早急に決めなくてはならなく、そして特に重要な事として、【葬儀の日程】の決め方についてお話をします。

※【葬儀の日程】とは、通夜の日付と開始時間及び翌日の葬儀式の開始時間の事をいいます。

 

 

◆ご遺体の状態

 

ご遺族より、心配とのご質問が多いこととして、ご遺体の状態が悪くなる(腐敗が進む)のではないのか?という事です。

 

人体は亡くなった瞬間から内臓より腐敗が進みます。

腐敗の進行は、亡くなった原因や病気、もともとの個人差も大きく、一概に何日大丈夫です。とは言えませんが、葬儀社は葬儀の式を執り行うだけではなく、故人の尊厳を守る事も重要なお仕事の一つです。

お体の状態を確認して、可能な限り生前に近い状態を守るために保冷剤などを利用して、できる限りの努力を行います。状態が悪くなりすぎて、すぐにでも火葬を行わなくてはならない事例はごくわずかです。

 

また、状態がとても悪い場合や、やむなく長期間葬儀を執り行う事ができない場合は、「エンバーミング」という処置を施して長期間生前に近い状態を維持することもできますので、服部葬儀社にご相談ください。

ご遺体の状態のご心配は私たち葬儀社にお任せして、葬儀日程を考えてまいりましょう。

 

◆葬儀の流れ

 

日程を決めるお話の前にまず、お通夜、そして火葬までどのようなスケジュールで進行するのかを

仏教式と仮定して確認をしてみましょう。(一日目、二日目などの日数は目安です。)

 

 

・一日目

死亡⇒搬送⇒ご安置

 

枕経(僧侶と葬儀日程、時間の打ち合わせを行います。)

 

 

・「二日目~」

葬儀社と打ち合わせ(葬儀内容の決定)⇒見積の確認など

 

 

・三日目

お通夜

 

 

・四日目

葬儀・告別式⇒火葬

 

 

以上、大まかな目安としての流れです。「二日目~」と記載部分は状況により、さまざまな理由で変動することになります。

ここでわかることは、初日の枕経の時に僧侶と日程の打ち合わせを行うという事です。
その時には遺族の希望の日程を伝える必要があります。

 

 

 

◆葬儀ができない日

 

まず大前提ですが、法律が認めた感染症ではない限り、亡くなってから24時間経過しないと火葬することはできません。

 

 

・友引や元旦

北海道内の火葬場の多くは友引と元旦が休館日になる場合がほとんどです。

葬儀・告別式の日が火葬場で火葬をすることになります。そのため【火葬場がお休みの日の前日はお通夜ができない】という事になります。

 

また、六曜の仏滅や大安を気にする方もおられますが、葬儀では全く考えなくても良いです。

 

 

余市町の火葬場は役場の許可があれば友引でも火葬が可能です。しかしながら親族を含めた参列者の多くは、古くからの迷信を気にする方も多いので避けた方が無難です。

 

詳しくは服部葬儀社ブログ【友引】葬儀ができない日をご覧ください。

 

 

◆葬儀の日程決めには決まりはありません

 

通夜・葬儀の日は亡くなってから○日後に行うという決まりはありませんが、遺族が決める事ができない事もあります。

 

・火葬場に空きがあるか

故人の住民票がある市町村の管轄火葬場は市町村民のために運営しているため、火葬料金などが優遇されています。

ご自分の市町村での火葬場が予約でふさがっているなどの理由で使用ができない場合は、火葬が可能な日程に変えるか地域外の火葬場で火葬を行うかを考えなくてはなりません。

もちろん市町村外の場合は火葬料金が割高になります。

余市町・仁木町周辺の火葬場の詳細は、服部葬儀社ブログ【北海道余市の火葬場】余市町営斎場のアクセスや利用料について をご覧ください。

 

 

・寺院など宗教家の都合にあわせます

寺院やその他の宗教家とのお付き合いがある場合は、希望日程と時間をお伝えしたうえで了承を得なければなりません。また、都合が遺族の希望と合わない場合は遺族側が寺院やその他宗教家に合わせる必要があります。

 

 

 

◆新聞のおくやみ欄の掲載

 

家族のみ、または家族・親族のみに限られたお葬式では、新聞のおくやみ欄に日程の掲載することはありませんが、一般会葬者が参列する葬儀では朝刊で掲載されるおくやみ欄の効果はとても高く、一般葬では掲載を強くおすすめします。

 

朝刊の新聞掲載をするには前日の15時~16時の締め切りに間に合わせる必要があり、受付終了後の変更はできないので、すべての事柄が確定している必要があります。また、新聞の休刊日の前日には受付はありません。

新聞社に依頼する内容としては、通夜・葬儀の日にちと時間はもちろん、喪主の名前のほか、葬儀委員長に依頼する場合は肩書と氏名が必要です。

 

このように一般葬の場合は、新聞掲載を行うためのすべてを確定しなくてはいけないため、遺族側にもある程度の時間的余裕が必要です。

 

 

 

◆会葬に来られる方への配慮も忘れずに

 

 

家族に不幸が訪れ様々な対応に追われているなか、どうしてもご自分や家族の事しか考えられなくなってしまうものです。

一呼吸おいて親戚や会葬する方の事を考えて周りを見渡す余裕が必要でしょう。

 

例えば、突然お昼ごろに遺族より不幸の連絡が入り、今晩お通夜がある旨を伝えられたとします。いかがでしょうか?予定のある方は変更をしなければなりませんし、喪服の用意から宿泊の準備など短時間で準備を行わなければなりません。

 

 

◆日程を決める基準とは

 

・葬儀規模によって葬儀日程は調整します。

時間的に余裕のない無理なスケジュールであったとした場合で、家族だけの葬儀では影響も少ないので、家族の都合にあわせて自由に決めても問題ないでしょう。一方、大規模な葬儀のように会葬者が多い場合はその影響は大きなものになってしまいます。

そのため一般葬では、多くの一般の方が会葬に来られる可能性があり、新聞のおくやみ掲載を考えるとお通夜は亡くなった日の翌日または翌々日以降で余裕を持ったスケジュールが好ましいと考えられます。

 

 

・親戚や会葬者が遠方の方が多い場合

親族は葬儀に参列されることも多く、遠方の方が多い場合は移動時間がかかることを考えてお通夜までの日程は余裕を持ち負担がかかりすぎないように配慮をしましょう。

 

 

・友引など地域の慣習も考えましょう

先にお話しした友引ももちろんですが、地域での大きなイベントなどがある場合は検討する必要もあるかもしれません。

また、1月2日の火葬場が使用できる場合では、お通夜が1月1日の元旦という事も可能です。しかしながら、「一年の計は元旦にあり」ということわざもある通り、元旦にお通夜を行う事を好まない方も多く、避けることをおすすめします。

札幌近郊の近年では、家族だけのような少人数の葬儀の場合は元旦にお通夜を行う場合が年々増えているようです。

 

 

このように葬儀の日程を決めるにも考えなくてはいけない事がたくさんあります。

初めての経験で戸惑う事も多々あります。

葬儀で決めなくてはならない事は葬儀日程だけではありません。服部葬儀社では、ご遺族に寄り添って葬儀の日程はもちろん、その他の必要なことを心を込めてサポートさせていただいております。服部葬儀社へ安心してお任せください。

 

 

まとめ

 

・お葬式でのご遺族はたくさんの判断が迫られます。その中で重要でかつ早急に決めなくてはならない事は【葬儀の日程】です

 

・葬儀のできない日である友引や元旦など考慮して葬儀の日程を決める必要があります

 

・葬儀の日程を決める際には、火葬場の予約状況や寺院の都合など遺族に決められない事も多々あります

 

・混乱の中のご遺族はどうしても会葬に来られる方の事まで気が回らない事が多い傾向にあります。遠方に親族が多い場合や会葬者の多い葬儀の場合は葬儀の日程には余裕をもって決めることをおすすめいたします。