大切な家族が亡くなると、“これまでいたはずの人”がいないことに改めて気づかされます。1年、2年と時間が過ぎても悲しみは癒えず、姿かたちは見えなくても記憶から消えず、毎日思い出すという人も多いでしょう。

大切な人を亡くされることは非常に辛いことですが、時間は刻々と過ぎていきます。その時間の経過とともに、節目節目で故人を想い供養をするのが法要です。

今回は、三回忌法要の意味や時期、流れなどを詳しくお伝えしていきます。

三回忌とは?

やさしい色合いの供花と数珠の画像

故人が亡くなってから“2年後”に行う年忌法要のことを三回忌といいます。

「三」という文字から、「3年後?」と感じる方もいるようですが2年後に行う法要です。

年忌法要の数え方

  • 亡くなった翌年(1年後) ⇒ 一周忌(1回目の年忌法要)
  • さらにその翌年(2年後) ⇒ 三回忌(2回目の年忌法要)

法要の主な目的は“故人の成仏を願う”ことと“故人を偲ぶ”ことですが、それと同時に遺族や親族、友人・知人という、故人と関わりのあった方々が一同に集まって、心をひとつにする大切な機会と考えられています。

三回忌はいつ行うのか?

カレンダーとボールペンの画像

三回忌をいつ行うか、タイミングに悩む方も多いでしょう。次に、三回忌法要の時期について見ていきましょう。

都合がつけられるなら2年目の命日、もしくは命日直前

三回忌は“2年後の命日”に行うのが正式な形ですが、命日当日は参列者の都合が合わないことも珍しくありません。

そのような場合、命日の前1ヶ月以内くらいの時期で、土日や祝日など出席者が参列しやすい日程に調整するケースもよく見られます。

たとえば、2023年5月10日に亡くなった場合、2025年5月10日が2年後の命日なので、その1か月ほど前から命日までの間で調整することになりますが、春彼岸やゴールデンウィークなど親族が集まりやすい日を選ぶのもよいでしょう。

命日の“後”よりも“前”が良いの?

法要は「前倒しがよい」と聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。

通常、浄土真宗以外の宗派では、「命日当日の法要が難しい場合、前倒しをすること」で三回忌法要の日程調整が行われます。命日を過ぎると“故人の成仏を願うタイミング”が後ろにずれてしまい、意味がないことと考えられてしまうからです。

そのため、三回忌を行う際も、基本的には命日よりも前倒しがよいでしょう。

ただし、浄土真宗の場合は、後ろ倒しの日程でも問題ないとされています。

いつ行う?三回忌法要の流れと準備

法要の会食シーンの画像

三回忌法要の主な流れは以下の通りです。

  1. 僧侶による読経と焼香
  2. お墓参りや納骨堂参拝(あれば)
  3. 会食(お斎)
  4. 返礼品を渡す

三回忌法を行うにあたり、準備すべきことをご紹介します。

日程と場所の決定

三回忌は、亡くなった2年後に行うものですが、“三”という数字がついているため、多くの方がいつ行うか悩んでしまいます。2年後の命日近くになってから「いつ行うか」で慌てることのないように、早めに日程を決めましょう。

三回忌を行う場所として、自宅や寺院、葬儀社の会場などがよく選ばれます。

自宅を選ぶと費用はおさえられますが、スペースの確保や、お供え物・仏具の準備、会食の手配などを、家族でしなければなりません。

寺院の場合、会場利用の費用が必要となり、会食や引き物の準備などを自分で進めなければならないでしょう。

葬儀社に依頼する場合は、事前準備から法要終了まで、全体的にサポートしてもらえる安心感がある点や、駐車場が確保されていて参列者が来やすい点がメリットです。

なお当社では、余市町黒川町に法要専用ホール【法要館 北しりべ】をご用意しています。

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僧侶の手配とお布施の用意

三回忌は読経による供養を行うため、僧侶の手配が欠かせません。日程調整の際は、僧侶の都合も確認する必要があります。

三回忌当日は、お布施を用意して僧侶にお渡しします。法要後の会食を僧侶が辞退された場合は、御膳料も用意しましょう。また、寺院以外の場所で法要を行う場合は、お車代も必要です。

お布施の金額は宗派や地域によって異なりますが、1~5万円ほどが目安と考えておきましょう。

出席者への案内状や電話連絡

参列して欲しい人に前もって連絡し、出席できるかどうかを聞きましょう。

会食や引き物の準備のため、2か月くらい前には案内状の発送や電話連絡を済ませ、参加人数を把握すると良いでしょう。

最近では、家族だけの「家族葬形式」で簡略に行うケースも増えてきていますが、いずれにしても、誰を呼ぶのかしっかりと考えておくことが大事です。

会食、引き物の準備

法要の後に食事の場を設ける場合、会食や仕出し料理の手配が必要です。

また、三回忌には多くの方が香典を包んでくるため、お返しの品物を準備しましょう。よく選ばれる物は、日持ちのする菓子折り、タオルや洗剤等の日用品です。

三回忌における注意点

煙が立ち上る香炉と抹香の画像

三回忌を行う際は、マナーや準備、宗派や地域性など、注意が必要となるポイントが多数あります。

マナーや服装

基本的に、三回忌法要の場では喪服が一般的ですが、家族のみで行う場合は地味な平服でもよいとされるケースもあります。

早めに計画しておく

参列者の都合やお寺の都合もあるため、早めの計画が大事です。参列者が多い場合は、参列しやすい土日に行うとよいでしょう。

宗派や地域による違い

仏教には浄土真宗、曹洞宗、日蓮宗など多数の宗派があり、三回忌法要の内容や作法がそれぞれ異なります。菩提寺に読経をお願いする場合は、あらかじめ三回忌法要について相談しておくと安心です。

出席者への配慮

法要に出席して下さる人への配慮も忘れないようにしましょう。特に、遠方からはるばる来てくれる方には、送迎や宿泊などの配慮が必要です。

利用する交通機関によって、駅や空港までの送迎が必要となるほか、宿泊を伴う場合はホテルの手配なども考えておきましょう。

また、季節によっては暑さ寒さへの配慮も大切なポイントです。

法要後の食事・引き物

故人のために集まってくれる出席者に対し、粗相がないようにという気持ちになる方も多いでしょう。三回忌は、故人が亡くなってからまだ2年と日も浅いことから、思い出を語り合える場として会食を設定するのが一般的です。

また、引き物については、最近は「個包装のお菓子」「お茶」など、簡素でありつつも心のこもったものが人気です。あまりにも大き過ぎる物や重い物は、参列者が持ち帰る際に負担となるので避けましょう。

三回忌を2年後の命日に行うときのQ&A

次に、三回忌によくある質問についてご紹介します。

質問1:一周忌はやったのですが三回忌をやった方がいいですか?

三回忌法要をやるかどうかは、遺族の判断となります。

「三回忌を行わない」という人も少なからずいるようですが、亡くなってまだ2年。節目の法要として三回忌はとても大切な法要ですから、行うことを選択する人も多いです。

また、菩提寺がある場合、三回忌などの法要をしっかり行わないことが原因で関係が悪くなる可能性があるので注意しましょう。

三回忌を大々的にやるのに抵抗ある場合には、家族だけで行う選択肢もあります。ただし、親戚との関係性によって、三回忌を家族だけで行うことが難しい場合もあります。

故人は亡くなっていても、遺された家族と、親族・菩提寺とのお付き合いは続きます。できるだけトラブルにならないためにも、慎重に検討しましょう。

質問2:三回忌の服装はやはり喪服ですか?

一般の参列者を呼ぶ場合は、喪服が一般的です。故人の供養で集まる場ですから、きちんとした服装を心がけましょう。

家族だけのときは略喪服のケースもあります。

まとめ~三回忌は故人を偲ぶ大切な節目

白や薄ピンクの仏花の画像

三回忌は、故人が亡くなってから2年後の命日に行う法要です。

年忌法要は、人が亡くなってから何度もやってきますが「単なる行事」ではありません。故人の冥福を祈ること、そして家族・親族など故人を通して縁のある人同士のつながりを再確認する大切な時間でもあります。

亡くなってからまだ2年…。まだまだ悲しみが癒えないご家族も多いかもしれませんが、参列者から故人の話を聞くことによって、気持ちが和らぐのではないでしょうか。

また、法要を行うためにはさまざまな準備があるので、早めに取り掛かることも大切です。「三回忌っていつ?」という疑問を持った時が準備のタイミング。早めに動くことで、余裕を持って準備できます。

三回忌という形式だけにとらわれるのではなく、故人のために集まってくれた方が快く過ごしていただけるよう、気持ちを込めた法要にすることも大事です。

三回忌法要を通して、故人への感謝の気持ちと、今を生きる自分たちの時間を見つめ直すきっかけにしてみてくださいね。

当社では、法要会場、親族控室を備えた専用ホール「法要館 北しりべ」をご用意しています。

法要会場に隣接する調理場でお作りする、出来立てのお料理をお召し上がりいただけるので、参列者の皆様に大変ご満足いただいています。

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