闘病中や、災害・事故などで、ご家族が危篤という衝撃的な連絡を受けると居ても立っても居られない気持ちになりますよね。
悲しみや焦りなどさまざまな感情が一気にこみあげるため、多くの人は一時的に冷静さを失ってしまうでしょう。
「誰に連絡したらいい?」「何をやればいいの?」など、突然のことで冷静に動けないかもしれません。
そこで、事前に「危篤の際の心構え」をおさえ、いざという時に冷静に対処できるようにしましょう。
目次
そもそも“危篤”とは?どんな状態を指す?
危篤とは、病気や事故のケガなどにより、身体の状態がかなり悪いとき、医師によって「助かる見込みがかなり薄い」と判断されることを指します。
すでに死期が迫っている状態です。
「危篤」と言われた後の経過は、人によって異なります。危篤と言われてから数時間以内に亡くなってしまう方、数日後に亡くなる方、数週間そのままの状態の方などさまざまですが、いずれにしても、危篤と告げられたら“死を覚悟すべき状態”と言えるでしょう。
家族が危篤になったときの心構え
家族の危篤の知らせを受けたら、まずは病院に向かわなければなりません。
危篤と聞くと、さまざまな思いが心に浮かび、多くの人は動揺します。冷静になるのは難しいかもしれませんが、一呼吸おいて心を落ち着けて行動しましょう。
病院にしばらく付き添わなければならない可能性もあります。その間に必要な物も持っていくことをおすすめします。
財布や携帯電話(充電器)、ハンカチ、メモ帳筆記用具などなら、それほど大きな荷物にもなりません。現金があれば、病院の売店でも買えるものもあるでしょう。
親戚・友人などの連絡先をまとめたノートなどがあれば、後から連絡を取りやすくなります。
家族が危篤のとき知らせるべき範囲は?
家族が危篤になったとき、誰にまで知らせるべきか、その範囲に悩みますよね。さまざまな考え方がありますが、誰に知らせるべきか一般的な観点でお話していきます。
親族・友人などに連絡する
危篤の家族と縁がある親族・友人などには知らせておいた方がいいでしょう。
ただ、むやみにいろいろな人に連絡する必要はありません。日頃の付き合いも考慮して、連絡範囲を考えることが大事です。
<親族で知らせるべき一般的な範囲>
- 親
- 子供
- 孫
- 兄弟姉妹
- おじ・おば
- 甥・姪
ただ、おじやおば、甥や姪あたりは疎遠な方もいると思うので、日ごろの付き合い方を考えて連絡を取りましょう。
また、ほとんど交流がない親族よりも、密な付き合いのある友人を優先させた方がいい場合もあるでしょう。
疎遠な親戚は、亡くなった後の連絡で良い場合もあります。
親族や友人への連絡は、関係性などに十分に配慮しておくことが大事です。なかには「私は連絡をもらっていないのに、あの人には連絡がいった」など後から文句を言われることもあるからです。
“血縁者・親族”といった枠にとらわれず、本人の日頃の交流頻度を思い出して判断することをおすすめします。
また、自宅療養中ならたくさんの人が駆けつけることも可能ですが、病院の場合はそうはいきません。
病院という場所柄、ほかの入院患者に迷惑をかけるリスクもありますので、危篤の連絡は本当に看取ってほしい人だけにとどめておくといいでしょう。
連絡手段は?
連絡手段としては、電話やメールなどがあります。
ただ、危篤は一刻を争うこともあるため、深夜などの時間帯にもこだわらず電話連絡の方がおすすめです。メールには「読まれない」というリスクがあるため、確実に伝えたい相手には電話しましょう。
携帯電話番号を知っていれば、ダイレクトにつながります。
家の固定電話の場合、本人が不在の可能性もあります。不在だからといって「かけ直す」という余裕もないため、その方のご家族に伝言を頼みましょう。
固定電話は不在、携帯電話も出ないなどの場合は、留守番電話やメールといった手段でも構いません。
また、連絡相手が高齢の方の場合、メールなどの手段もなく、連絡がつきづらいこともあります。その際は、連絡のついた親族にその旨を話し、後から連絡を取り合ってもらうといいでしょう。
何を伝えるべきか
電話連絡で伝えるべきことは以下の通りです。
- 突然の電話に対する一言(夜分申し訳ない…など)
- 危篤の人が誰なのか
- 危篤という状況について(病気やケガなどにより)
- 本人との関係性(自分は○○の妻です、息子です…など)
- 危篤の人が現在いる場所(病院など)
- 自分の電話番号
以上を中心に、必要なことだけを話しましょう。
家族の危篤で会社を休む場合
家族が危篤になった場合、何日か付き添うために自分の会社を休まなければなりません。
会社に連絡する際の連絡先や連絡方法をご紹介します。
直属の上司に連絡を
家族が危篤になった時間帯にもよりますが、直属の上司に連絡しておくことをおすすめします。
ただし、深夜・早朝という時間帯であれば、電話連絡は避けましょう。
上司に連絡する目的は「会社を休みたいと伝えるだけ」であり、寝ている相手を起こす必要まではないからです。深夜や早朝など、確実に相手が眠っている時は、まずメールで連絡しておくといいかもしれません。
翌朝、上司が起床したであろう時間帯に改めて電話し、休みたいという申し出や、業務の引継ぎなどに関して相談しましょう。
危篤の休みは有給休暇もしくは欠勤
家族が危篤になった場合、有給休暇、もしくは欠勤扱いで休むことになります。葬儀ではないため、忌引き休暇にはなりません。
仕事の段取りなども含めて早めに連絡すべきですが、注意したいのは「危篤は何日休むか予想ができない」という点でしょう。
自分にとっては「家族が危篤という一大事」ですが、会社にとっては「休んだ誰かのために業務を分担しなければならない」という状況です。
危篤で休みたい連絡をする際は、以下の2点も忘れずに伝えましょう。
- 突然の休暇申請で申し訳なく思っていること
- 誰かが自分の代わりに業務を引き継いでくれることへの感謝の気持ち
危篤の後には、葬儀のための忌引き休暇が続くことが予想されます。直属の上司や業務を共にしている同僚などへは、業務内容を共有し感謝の気持ちを伝えながら、自分が不在のときのフォローをしてもらうことが大事です。
危篤を告げられたときの心構え
家族の命の危機ですから、危篤と告げられると「何も考えられない」という方も多いはずです。
事故などによる突然の危篤の連絡ならなおさらですよね。危篤という事実を受け止めきれず、「何とか助かる術はないのか…」という気持ちかもしれません。
まずは落ち着くこと
冷静でいられないのは当然のことですが、大切なのは「ひとまず落ち着くこと」です。
気が動転するなかで病院に向かおうとして自分が事故にあったりしては大変です。同居の家族や頼れる親族とともに、少し気持ちを落ち着けて行動していきましょう。
「もしも…」に備えて覚悟をきめる
危篤といってもまだ生きている状態ですので、死を覚悟するのは難しいでしょう。しかし、医師による危篤の判断は“助かる見込みがないとき”に行われます。
悲しいことではありますが、覚悟をきめて、大切な人への連絡や、葬儀についての段取りを早めに考えておく必要があります。
葬儀はどのスタイルでやるべきか、誰に参列してもらうべきか…など分からないことも多いと思いますので、事前に葬儀会社に相談しておくことをおすすめします。服部葬儀社では葬儀の事前相談を無料で承りますので、余市で葬儀をお考えの方はどうぞお気軽にご利用ください。
また、危篤の連絡は必要最小限にとどめることが大事ですが、葬儀になればもっと多くの方に連絡することになります。後から連絡を取りやすいようにまとめておくことも大事です。
まとめ
家族が危篤になると、驚きや悲しみに襲われますし、突然のことに何をしたらいいか…と慌てる方もいるでしょう。
これまで生きていた一人の命が失われるのは、一言では語りきれません。
しかしながら、危篤から葬儀に向けてはやるべきことが多く、誰かひとりがその責務をおうのは大変なことです。危篤の連絡を受けたら、家族や身近な親族間で情報を共有できるようにしましょう。自分一人ですべてをやろうとせず、分担することがおすすめです。
また、危篤と言われた場合、葬儀社に早めに相談しておくと、危篤から葬儀までの流れをスムーズに進めることができます。
大切なご家族さまのこと、「どうやって相談したらいいか…」「どこに聞いたらいいのだろう」とご不安ですよね。
服部葬儀社では、葬儀に向けてのお困りごとについてもご相談をお受けしています。24時間365日対応できる体制が整っております。事前相談なども安心してお気軽にお問い合わせください。
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