こんにちは。服部葬儀社 相談員の中道 剛です。

 

かつて葬儀社が所有する葬儀専用式場が少ない時代の北海道では、葬儀を行う場所として主に町内会館などの自治体で管理する会館や寺院、そして自宅で行う葬儀が一般的でした。

このコロナ禍で、家族だけでの自宅葬を行う方がわずかながらではありますが、増えているのも事実です。

自宅葬とは自宅にご安置するだけではなく、通夜や葬儀を行い自宅から出棺する事をいいます。

自宅安置に関しては、服部葬儀社ブログ「遺体の搬送と安置~自宅でのご安置~」をご覧ください。

 

今回は、自宅葬のメリット・デメリット、注意点などを中心にお話しいたします。

 

◆かつては自宅葬が多くありました。

 

自宅葬というと現在でも本州のある地域では、亡くなった後のご安置及び一日目の通夜は自宅で過ごして二日目の葬儀では葬儀ホールや寺院などに移動するという地域もまだ多く存在します。

 

北海道の近年はというと、葬儀専用で設計された斎場は、葬儀を行うために最適化されているため使い勝手も良く、寺院や会館、自宅には少ない冷房などの空調もしっかりと効くところも多く、現在では、葬儀専用ホールを利用する方がほとんどです。

 

 

 

◆自宅葬のメリットとデメリット

 

・自宅葬のメリット

自宅葬もメリットとしては、何といっても故人にとってはもし長期入院をしていた場合には、生活していたその自宅に帰ってくることができ、火葬までの時間を過ごせるという事でしょう。
また、近隣の方々もお参りに来やすいというメリットもあります。

費用に関しても葬儀ホールなどを借りる必要もないため、費用は抑えることができる場合がほとんどです。

 

 

・自宅葬のデメリット

自宅葬にあたりデメリットとしては、遺族、つまり自宅にいる家族の負担が大きいという事です。葬儀専用ホールでは、葬儀社スタッフが準備を行いますが、自宅葬に関しては、祭壇の設営などは葬儀社が行ますが、その他の片付けなどの準備は家族が行う事になります。

 

複数の方が弔問に来る場合には、車を停める場所などの考慮も必要ですし、近隣の方へ事情を話す必要があるかもしれません。また、北海道の場合は雪で停める場所が制限されるという事もありえます。

 

2021年3月現在でのコロナウイルスの終息には至っていません。人が集まる想定のある葬儀式場では、様々な感染対策が施されているのに対して、自宅の狭い空間ではなかなか対策は難しいものです。

 

 

 

◆自宅葬を行うための注意点

 

・自宅から柩(※)がでることができるか確認しましょう

(※)柩(ひつぎ)とは、棺の中にご遺体が納められた状態の棺のこと。

自宅で葬儀を行うにあたって一番重要な事は「自宅から柩が出ることができるか?」という事です。

ご安置の際のご遺体は担架を使用して移動しますが、担架は比較的狭いところでも通る事ができますが、柩は箱型で水平に移動する必要があるためL字型の廊下など通らない事も多いのです。
ベランダや窓など玄関以外から出棺する場合では、事前に段差などの高さや道路までのルートの確認が必要です。また、冬季間の積雪がある場合には除雪の必要があるかもしれません。

事前に棺のサイズは知ることが難しいので、葬儀社に相談するとよいでしょう。

 

地域により、ご遺体が帰ってくる自宅の入り口と出口を変える慣習がありますが、北海道ではこのように考える地域は非常に少ないと思われます。

 

 

・葬儀形態を考えておきましょう

葬儀形態(スタイル)とは、一般の方に広く周知して参列してもらう一般葬で行うのか、一般の方には遠慮していただき家族のみで行うかを決める必要があります。

自宅での葬儀では、準備に人の出入りが増えるため近所の方にとってはおおよそ見当がついてしまいます。

 

家族のみで葬儀を行う方でも町内会や近所の方と交流が深い場合は、「家族で執り行うため一般の参列をご遠慮します。」とあえて葬儀をする事を伝えることにより混乱が防ぐことができるかもしれません。

 

 

・場所の確保が必要です

場所とは曖昧ですが、その一つとして前述した弔問者の駐車場なども考えられます。多くの弔問者が来る想定の場合は、受付が必要でしょうし、下足置き場の確保も必要です。また、室内では座布団なども余裕を持って用意をする必要があります。もちろんこれらに関わるお手伝いの人員も必要になる事でしょう。

 

柩や祭壇を置く場所も事前に考えておきます。

例として私がお手伝いさせていただいたある自宅葬の場合ですが、玄関から入るとリビングが約18畳で、奥にふすまを開けると8畳の和室がありました。ご安置のお部屋はその8畳ですが、棺を置くスペースに祭壇を置き、その前には経机と僧侶が座る場所が必要で8畳の和室はこれでほとんど塞がります。

リビングのソファーなどは移動して、座布団を敷き遺族を含め弔問者のスペースになります。
このように予想以上に場所が必要となってしまいます。

 

 

◆葬儀社に事前相談を

特にお葬式の経験のない方は葬儀社への相談をおすすめします。

服部葬儀社では、専用の葬儀式場を所有していますが、自宅葬も行えます。自宅葬か葬儀専用ホールで迷っている方は服部葬儀社へご相談をお待ちしております。
また、柩が自宅から出るか出ないかなどの判断のご相談もお受けしています。

 

 

 

まとめ

・かつて北海道でも自宅葬をはじめ、寺院や会館での葬儀が多くありましたが、現在では使い勝手の良い葬儀専用ホールを利用する方がほとんどです。

・自宅葬の最大のメリットは、大好きだった自宅でご近所のみなさんに送ってもらえるという事でしょう。また、費用を抑えられるというメリットもあります。一方スペースの問題や遺族の負担が大きいというデメリットもあります。

・自宅葬では柩が家から出ることができないなど、物理的に難しい場合もあります。検討をされる方は葬儀社に相談するとよいでしょう!

 

 

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