初めてのお墓探しでは、何を基準にどうやって選ぶべきか、遺骨の行方に迷う方も多くいらっしゃるでしょう。

 

近年お墓を撤去する「墓じまい」が多く行われていますが、2022年の調査では、75.1%は自分が亡くなった後に墓じまいされても気にならないという結果でした。

出典:墓じまいに関するアンケート(日本トレンドリサーチ)

 

しかし、墓じまいの相場費用は約30〜300万円。せっかく準備したお墓をすぐに墓じまいすることになると、大切なお金の無駄遣いになってしまいます。

 

そこで、墓じまいを未然に防いで、失敗しないお墓の選び方を解説します。お墓の種類や、お墓以外の遺骨の供養方法もご紹介しますので、どうぞお役立てください。

お墓選びにおけるチェック項目6つ

お墓選びで後々まで後悔しないために、抑えるべき6つのチェック項目があります。漏れなく確認して、快適な墓地かどうかをチェックしましょう。

① 宗教自由もしくは宗旨宗派が適している

② お墓参りがしやすい交通アクセス

③ 環境が整備されて清掃が行われている

④ 施設や設備が整っている

⑤ 納骨数や継承など利用条件が問題ない

⑥ 初期費用と維持費用が予算以内

① 宗教自由もしくは宗旨宗派が適している

宗教自由であっても後々の供養は他の宗教者の出入りができずに、経営母体によって供養されるケースがあるため、事前に確認しておきましょう。

 

お墓を経営できるのは、公共団体・公益法人・宗教法人の3つに限られており、最も多いのは宗教法人によって経営されているお墓です。

② お墓参りがしやすい交通アクセス

住み慣れた町へお墓を準備して、子供たちへお墓を継承したい場合は、市営墓地・町営墓地へ申し込みを行うとよいでしょう。

 

 

 

ただし、一般的にお墓参りは、命日やお盆・お彼岸など、年1〜2回程度と言われています。

出典:コロナ禍における「お墓参り」の現状についてアンケート調査(調査元:全国石製品協同組合)

 

子供たちが他の土地に住んでいる場合や、移住する可能性がある場合は、お墓の管理が行き届かずに荒れてしまう可能性があるためご注意ください。

③ 環境が整備されて清掃が行われている

快適にお参りがしやすいよう、墓地は水はけが良く整備された環境と、清掃が行き届いた場所を選びましょう。

 

墓地は都心であっても緑に囲まれた環境にあり、手入れが行き届かないと落ち葉などで汚れてしまいます。

 

そのため、トイレや水場などを含め、共有スペースの清掃が行き届いた墓地かどうかをチェックしてください。

 

なお、自分のお墓の区画は自分自身でお手入れしなければなりません。雑草や墓石の汚れで周囲のお墓へ迷惑をかけないようにしましょう。

 

また、お供え物を置いておくと野生動物が寄り付きやすくなり、お墓を荒らしてしまうため、お墓参りの際は必ず持ち帰るようにしてください。

④ 施設や設備が整っている

お好みに応じて、施設や設備を重視してお墓を選ぶのも一つの方法です。

 

霊園や納骨堂では、車椅子でも訪れやすいよう、駐車場や参道がバリアフリーで整備され、多機能トイレが完備されているケースもあります。

 

さらに、待合室や法要施設などが完備されている場合や、供花やお線香が用意されて手ぶらでお参りできる物件などもあります。

⑤ 納骨数や継承など利用条件が問題ない

お墓は何親等まで納骨できるなど、墓地によって利用規約があるため、必ず事前に確認しましょう。

 

さらに、種類や大きさによって、納骨できる遺骨の数が限られているためご注意ください。

⑥ 初期費用と維持管理費が予算以内

お墓を準備する際は、後々の出費で困らないように、申し込み前に必ず先々必要となる費用を確認するようにしましょう。

 

お墓は墓石や永代使用料といった申し込み時の初期費用以外にも、墓地の水道代や整備の共益費として維持管理費が必要になることが一般的です。

 

さらに、寺院などの檀家墓地では、施設の建て替えや修理などで、寄付にあたる費用を求められるケースもあるためご注意ください。

お墓の種類と金額【全6種類】

色々な種類のお墓

お墓は大きく分類すると3つのタイプがあり、さらに分類すると全部で6つの種類があります。

種類 相場金額
一般墓地 約150万円
納骨堂 約80万円
永代供養墓 樹木葬 約70万円
墓石型 約90万円
集合墓 約15万円
合祀墓 約10万円

参考:【第14回】お墓の消費者全国実態調査(2023年)霊園・墓地・墓石選びの最新動向(いいお墓)

① 一般墓地:約150万円

一般墓地とは、昔ながらの墓石を建立するタイプのお墓です。

 

骨壷ごと納骨して遺骨がいっぱいになっても、遺骨は区画内で土へ還すことが可能なため、代々に亘って継承することができます。

② 納骨堂:約80万円

納骨堂はロッカータイプや、専用カードを使用すると遺骨が運ばれてくる自動搬送式納骨堂などがあり、基本的に室内にあるため、通年お参りしやすいことが人気です。

 

ただし、寺院など宗教者が経営していることが一般的で、他の宗教者による供養が行えないケースが多く、宗教にこだわりのある方は注意しなければなりません。

 

納骨堂には、次にご紹介する「永代供養」が行えるケースも多くあります。

③ 永代供養墓

永代供養墓とは、永代に亘って納骨先の墓地に供養してもらうお墓をいい、さまざまな形状のタイプのお墓があります。

樹木葬:約70万円

桜などのシンボルとなる樹木や、ガーデニングのような鮮やかな花々に囲まれて眠るタイプのお墓です。

 

墓石プレートを設置して個別に納骨できるお墓と、合祀によって他の人と一緒に埋葬するお墓があり、価格帯も幅広くあります。

墓石型:約100万円

近年は個別の墓石タイプのお墓でも、一定期間を過ぎると遺骨を合祀する永代供養付きの墓石タイプのお墓もあります。

 

子供への継承をリスクと考えるご家族が夫婦墓を選択するなど、都心では2〜3名を納骨できる小型の永代供養付きの墓石が人気を集めています。

集合墓:約15万円

集合墓とは、納骨壇やモニュメントなどへ骨壷のまま遺骨を納骨するタイプのお墓です。

 

特定の期間が過ぎると他の遺骨と一緒に土へ還して合祀するお墓のため、合祀に抵抗があり、お墓の費用を抑えたいご家族に適しています。

合祀墓:約10万円

合祀墓は、他の人の遺骨と一緒に埋葬するお墓です。お墓の中では最も安い金額のため、予算が少ないご家庭に向いています。

 

埋葬先にこだわりがなければ、合祀は遺骨を郵送する送骨(そうこつ)によって、約3万円程度から可能です。

お墓選びで押さえるべき3つのポイント

失敗しないお墓選びでは、押さえるべき3つのポイントがあるため、後々まで後悔しないよう、よく読んでしっかりと理解しましょう。

 

① 2ヶ所以上の墓地を比較検討する

② 必ず現地を事前に確認する

③ 子供など家族と話し合って決める

① 2ヶ所以上の墓地を比較検討する

お墓を検討する際は、2ヶ所以上の墓地を比較することで、メリットとデメリットをしっかりと把握するようにしましょう。

 

たとえ妥協することがあっても、他を何も知らずに購入するよりも、後悔を防ぐことに繋がります。

② 必ず現地を事前に確認する

お墓を決める際は、チラシやパンフレットなどの資料のみで選ぶことは避けて、必ず現地を下見してから決定してください。

 

墓地は実際に見学すると、写真やイラストのイメージと相違していることが多くあるため注意しましょう。

③ 子供など家族と話し合って決める

お墓は自分だけではなく、必ず家族で話し合ってから決めるようにしてください。特に、継承者にあたる子供の意見は重視しましょう。

 

お墓参りの習慣はとても重要で、命や家族の大切さを学ぶ機会に値します。後世に亘って、家族の絆を伝えてゆけるよう、ぜひご家族で慎重に話し合ってください。

お墓以外の遺骨の供養方法

お墓を準備する以外、遺骨は次の2つの方法で供養することが可能です。

 

①散骨

②手元供養

①散骨

散骨には、海へ遺骨を撒く海洋散骨と、森林へ遺骨を撒く森林散骨などがあります。

 

故郷の海や土地へ少しだけ散骨する方や、思い出の地を巡って少量ずつ散骨する方などもいらっしゃるため、希望があればお墓と併用して検討するとよいでしょう。

②手元供養

遺骨は身近で手元供養することも可能です。手元供養とは、インテリア性のある骨壷に納めてご自宅で安置したり、遺骨をアクセサリーにしたりすることをいいます。

 

骨壷を収納できるお仏壇などもありますが、手元供養は故人を身近に感じたい方に最適です。ただし、地震や紛失にはくれぐれも気を付けてください。

遺骨の取り扱いに関して注意するべき法律2つ

遺骨の取り扱いにあたっては、2つの注意するべき法律があるためご紹介します。

 

  • 遺骨を遺棄するのは法律違反

 

  • 遺骨の埋葬は墓地など許可を得た土地のみ

遺骨を遺棄するのは法律違反

刑法の第190条では、「死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、三年以下の懲役に処する。」という法律があります。

出典:刑法(e-GOV法令検索)

 

遺骨をゴミとして廃棄するのは犯罪行為とみなされるため、処分する際には墓地へ合祀するようにしてください。

遺骨の埋葬は墓地など許可を得た土地のみ

墓地、埋葬等に関する法律では、第4条「埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行ってはならない。」と定められています。

出典:墓地、埋葬等に関する法律(厚生労働省)

 

許可を得ていない自宅の庭や、公共の場などへ遺骨を埋葬することは、法律に抵触するためご注意ください。

まとめ:お墓の選び方|種類&金額や押さえるべきチェック項目と3つのポイント

お墓の選びにあたって、種類や金額のほか、押さえるべきチェック項目と3つのポイントについてご紹介しましたが、まとめると次のとおりです。

 

・お墓選びでは、6項目をチェックする。

① 宗教自由もしくは宗旨宗派が適している

② お墓参りがしやすい交通アクセス

③ 環境が整備されて清掃が行われている

④ 施設や設備が整っている

⑤ 納骨数や継承など利用条件が問題ない

⑥ 初期費用と維持費用が予算以内

 

・お墓は全6種類あり相場金額が異なる。

 

・お墓選びでは、押さえるべき3つのポイントがある。

① 2ヶ所以上の墓地を比較検討する

② 必ず現地を事前に確認する

③ 子供など家族と話し合って決める

 

・お墓以外では、「散骨」「手元供養」によって遺骨を供養できる。

 

・遺骨の取り扱いでは注意するべき法律が2つあり、遺骨を遺棄したり、許可を得ていない土地には埋葬できない。

 

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