こんにちは服部葬儀社の服部恭平です。
突然、葬儀に参列しなければいけなくなった、遺族に対してどのような言葉を投げかければよいのか、また使わない方が良い言葉など、特に葬儀では独特の風習があるのでよくわからないものです。
今回は、参列者として葬儀に出席した時にどのような挨拶をしたら良いか、相手に失礼にあたらないかご紹介いたします。

お悔みの言葉について

訃報の知らせを受けて、喪家のご自宅を訪れてお悔やみを述べることを「弔問(ちょうもん)」といいます。
また、実際にお葬式を行う葬儀会場に訪問することを「会葬(かいそう)」や「参列(さんれつ)」と言います。参列は弔事だけではなく、祝い事などでも良く使用される言葉です。
葬儀が家族葬の場合などは、後日自宅に弔問することが多く見受けられます。

葬儀は家族にとっても短い期間で多くの決め事、対応をしなくていけなく、精神的にも体力的にも非常に忙しい出来事です。
その中で弔問客として伺うのですから、マナーとして長々と話し込むのは極力避けて、短い挨拶でお悔やみの気持ちを、端的に伝える必要があります。
あまり着飾ることをせず、素直にお悔みの気持ちを伝えることを心掛けましょう。

〇一般的なお悔みの挨拶

「ご愁傷(ごしゅうしょう)さまです。心よりお悔やみ申しあげます」

簡潔で一般的に使われるお悔みの言葉です。

「ご愁傷」という言葉は「愁」は「愁(うれ)える」「憂い」(うれい)であり、物悲しさや悲しい思いのことを指します。
「傷」は「痛み」(いたみ)であり、強い悲しみを意味します。人の死による嘆きや悲しみを意味する熟語となり、そこに敬称がつき総じて「気の毒」「無念」「残念」といった意味合いになりました。
相手を気の毒に思う様から皮肉やからかいの言葉としても利用されることもあります。

その他にもお悔やみの言葉の例として、次のような言葉が使われることが多く見受けられます。

「ご冥福(めいふく)をお祈りします」
「お慰め(なぐさめ)の言葉もございません」
「哀悼(あいとう)の意を表します」

具体的なお悔みの言葉の文例

 

「この度は誠にご愁傷さまでございます。心からお悔やみ申し上げます。」

「突然のことでお慰めの言葉もございません。心よりご冥福をお祈り申し上げます。」

「この度は、本当に残念でなりません。ご家族の皆様、どうぞお力落としのあまり倒れないように」

「心よりご回復を祈っておりました。本当に残念でなりません。」

「思いがけないことでさぞかしお力落としのこととお察しいたします。お慰めの言葉もございません。」

状況(ケース)別のお悔みの言葉

 

■高齢で亡くなった場合

「ご長寿とはいえ残念でなりません。心よりお悔やみ申し上げます」

■子どもを亡くした場合

「この度は逝去の報に接し、心からお悔やみ申し上げます。この度のご不幸、もう胸がつぶれる思いです。心よりお悔やみ申し上げます」

■夫を亡くした場合

「この度はご主人様のご逝去の報に接し、心からお悔やみ申し上げます。お慰めの言葉もございませんが、どうかお力落としなさいませんように」

■妻を亡くした場合

「この度は奥様のご逝去の報に接し、心からお悔やみ申し上げます。お慰めの言葉もございませんが、どうかお力落としなさいませんように」

■事故の場合

「突然のことで、なんと申し上げてよいか言葉もありません。お悔やみの申しあげようもございません。」

 

お悔やみにおける注意点

 

亡くなった理由など詳しく尋ねない
病状など事前に聞いていれば亡くなった理由も推測はつくことも多いですが、多くの弔問客は知る機会は少ないでしょう。遺族の方に対し、死因の詳細を尋ねること失礼にあたりますので、こういった場での質問などは避けるようにしましょう。

重ね言葉は使用しない
重ね言葉にあたる「重ね重ね」、「重々」「再三」「まだまだ」、「つくづく」、「いよいよ」など、不幸が重なることを考えさせるような言葉は避けた方が良いでしょう。

直接的な表現を避ける
「死」を直接連想させる表現となる「死去」「死亡」「亡くなる」などの言葉は避けましょう。一般的にこれらのことは「ご逝去」という言葉に言い換えます。 また、「生きる」「ご存命」なども「お元気な頃」や「ご生前」などの言い回しにします。

宗教によっての忌み言葉
仏教の場合、「浮かばれない」「迷う」などは避けましょう。極楽浄土へと成仏することを願って供養するので、成仏ができないと連想させるような言葉は忌み言葉として扱われます。
逆に神式やキリスト教の場合「成仏」「供養」「冥福」「往生」などは仏教用語になるので、多宗派の言葉を使うことは避けるべきとされています。

とは言え、一般の方が弔問や参列しただけで信仰している宗教宗派を判断するのは難しいものです。
過剰な対応を意識しすぎて逆に遺族側にとって理解できない挨拶になるのは本末転倒ですので素直にお悔みの言葉を伝えることを心げけましょう。

まとめ

・弔問の際の挨拶は遺族側にとって負担になる場合もあるので、なるべく簡潔に済ます
・重ね言葉や宗教宗派によって使っていけない言葉もあるが、素直に相手を気遣った言葉を伝える

いかがでしたでしょうか?
最近では家族葬や火葬式などの形式も多くなり、弔問も少なくなりましたが、人の不幸で伺うことになるわけですから、最低限のマナーは覚えておきましょう。

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