こんにちは。服部葬儀社 相談員の中道 剛です。
みなさまは、葬儀社選びをする際は、何を基準に選ばれていますか?
以前使ったことがある、知人の紹介で。という場合もあると思いますが、多くの方は葬儀費用や斎場の所在地や雰囲気、そして会員制度の割引や特典のメリットも選択の基準にされているのではないでしょうか。
一言で会員制度と言っても最近は様々な業種で導入されていて、無料会員のスタンプカードから有料会員の商品割引・優遇サービス、毎月定額の支払いでコーヒー飲み放題など、その内容は多種多様です。
そこで今回は、「葬儀社の選び方」と併せて「葬儀社の会員制度」についてご紹介します。
目次
◆葬儀社選びとは
<自分の家族の葬儀にあっているか>
<価格は適正で割引や優遇制度はあるか>
<信頼性のある葬儀社か>
とおおざっぱに書いてしまいましたが、どれも家族が亡くなってからでは確認する余裕がありません。事前準備もなく慌てて決めたことにより、後悔の残るお葬式は避けたいものです。
事前に見学や事前相談を行って見極める必要があるのです。
<自分の家族の葬儀にあっているか>
ご自分の家庭にあっているか、あっていないかは、まず、お葬式を検討されている方の希望を整理する必要があります。
<ホールの大きさは適正か>
家族だけの数人または、親族を入れた「家族葬」で行うか、それとも知人なども参列される「一般葬」で行うかを事前に検討しておかなくてはなりません。
一般的に大きいホールほど「会場費」が高くなり、小さすぎると会葬される方にご不便をおかけします。
会葬人数の予想が全くつかないという方は、服部葬儀社の専門分野です。お話をしておおよその会葬人数を検討して適切なホールをご提案することが可能です。
<価格は適正で割引や優遇制度はあるか>
価格が適正であるかを判断するためには、以下の点に注意しましょう。
1.事前に見積りを出してくれるか
2.説明があいまいではないか
3.見積りに書かれていない費用はあるのか
割引や優遇制度は会員登録で受けられる場合があるので、問い合わせてみるとよいでしょう。詳細は後述いたします。
<信頼性のある葬儀社か>
葬儀社が信頼できるのか、親身になってくれるのかは、斎場の見学などで一度スタッフとお話をすることをおすすめします。
見学の際は、お葬式が入っていると見ることができない場合があるので、電話で問い合わせてみましょう。
まずは資料請求を行うという方法もあります。
◆葬儀社の種類
一概に葬儀社といっても様々です。
自社で斎場(葬儀式場)を所有している葬儀社もあれば、斎場を持たない葬儀社もあります。
冠婚葬祭互助会の葬儀社には毎月積み立てを行うものもあります。農協系の葬儀社もありますが、今回は専門葬儀社と互助会系のお話を致します。
<専門葬儀社(斎場所有なし)>
葬儀専門の地域密着型の葬儀社です。寺院や会館などのホールを借りて出張型で葬儀を行います。依頼者との面識がある場合もあり、安心感があります。
<専門葬儀社(斎場所あり)>
葬儀専門の地域密着型の葬儀社です。斎場を所有しているため事前の会葬や見学で式場のイメージがつきやすく、施設は葬儀専用で設計されているため快適に過ごすことができます。もちろん、斎場利用以外の寺院や会館での出張葬儀も可能です。
<冠婚葬祭互助会>
結婚式や葬儀用の施設を複数所有している場合もあり、冠婚葬祭互助会と呼ばれています。いずれも葬儀がメインの「互助会」は毎月の積立を行い、将来の葬儀に備えます。広告宣伝はもちろん、特に契約獲得の勧誘に力を入れている場合がほとんどです。
複数の大型施設を所有する互助会も多く、知名度が高いのも特徴的です。
◆会員制度の種類
会員制度は大きく2つに分けられます。1つは専門葬儀社それぞれの会員制度、もう1つは互助会制度です。もちろん、会員制度を行っていない専門葬儀社もあります。
<専門葬儀社による会員制度>
会員制度は、それぞれ専門葬儀社によってルールが異なりますが、「積み立て式ではない」という事は共通です。入会金のみで、金額も 無料~10,000円くらいです。
葬儀社によっては、入会金の金額によって割引率を変える場合もありますが、通常は固定されている場合がほとんどです。
入会の特典としては、葬儀代金の割引や葬儀社が提供しているサービスの割引などが主です。会社によっては、他の企業のサービスと提携している場合もあります。
<互助会>
会員制度としていますが、互助会は厳密に言うと「契約」にあたります。
葬儀代を毎月少しずつ積み立てる方式で、一つの積み立て契約を「1口」と呼びます。1口契約すると毎月2,000円~3,000円を約5年~7年半積み立てることになり、同時に「2口」、「3口」と掛けることもできます。(近年、一度に1口しかできない契約もあります)
満期になると1口分 約180,000円~192,000円になります。1口分の利用は「祭壇一式」という部分と貸衣装のみに使用する事ができます。
「祭壇一式」とは、祭壇(お花が無い状態)と搬送費や棺などの一部の備品です。会場費や祭壇の生花などの費用は別途必要です。
また、二口分所有していたとして、一口分は祭壇へ もう一口分はお花代やお料理に充てるという事はできません。積み立てた分の金額は、使用できる範囲が決められているのです。
◆会員制度・互助会のメリット・デメリット
<専門葬儀社による会員制度>
「入会金が少額な割に特典が大きくあやしい」と考える方もいますが、他の業種と同様で割引をしても顧客の囲い込みを行いたいというのが葬儀社の本音です。
そのため、その斎場に依頼の考えがあれば入会しない理由が無いと言えますが、入会金を支払う以上、入会時にはしっかりとどのようなサービスが受けられるのか、自分の希望する葬儀プランに適用されるのか等、確認することが必要でしょう。
服部葬儀社でも入会金500円で多くのメリットを受けられる会員制度をご用意しております。
デメリットとしては、積み立てる事ができないほか、多くの場合は退会しても入会金が戻らないという事でしょう。
また、入会は事前に手続きを行う必要があり、亡くなってから入会した場合は次回の葬儀からの適用になることがほとんどです
入会から年月がたち、違う斎場に心変わりをして別な葬儀社を利用したとしても、高額ではない入会金であれば、あきらめがつくかもしれませんね。
<互助会>
将来のために積み立てるという安心感は大きなメリットかもしれません。
また、複数の斎場ある事も多く、自分にあった斎場を選ぶことができる可能性があります。
契約時の約款に目を通して全てを理解することは非常に困難かもしれませんが、正確に理解したうえで、上手に利用することができればよい制度といえます。
上記でお話しましたが、「1口」分の祭壇とはお花の乗っていない規定の幅の祭壇の事をさします。つまり祭壇の大きさですね。
では「2口」持っているので一度に使いたい場合はどうでしょうか?
答えは既定の祭壇の幅が倍に広がります。祭壇が広がると会場は大きくなり、その祭壇に入れるお花の量も必然的に増え葬儀費用も高額になります。
会葬者が多い場合は問題ないのですが、少人数で家族だけの家族葬で行いたいという場合では葬儀費用が予想以上に高額になりますので注意が必要です。
何かの理由(別の葬儀社で葬儀をする・現金が必要になった等)で積立金契約を解約した場合は、【解約手数料】が差し引かれて戻ってきます。
契約の種類によっては約15%を手数料として差しひかれてしまいます。約20万円預けて約3万円を手数料として支払う事になります。差し引かれて残った積立金は銀行口座に戻ってきます。
このように手数料がかかることの説明を受けていない、手数料が高すぎると全国の消費者生活センターなどで紛争が絶えない事が実情です。
入会時にはしっかりと契約内容を確認して納得したうえで、契約をする必要があります。
互助会の契約後に年月が経ち、違う会社に変えたいと思ってもリスクが高いです。
銀行や郵便局の貯金の場合は、増えるのはわずかでも減りはしないですよね。
また、両親が積み立てておいたことを知らされないまま他界された場合は深刻です。
わすれられた積立金は特に連絡も来ないため、互助会の会社への寄付となってしまいます。
まとめ
・ご自分の家庭にあった葬儀社(斎場)を選ぶためにはおおよそどのような葬儀にしたいのかを考える必要があります。
・斎場選びには、立地条件や斎場の雰囲気、価格も重要です。会員制度などの割引制度を上手に利用しましょう。
・葬儀社の会員制度は、会社により多種多様です。専門葬儀社の入会金制度と冠婚葬祭互助会の積み立て方式があります。
・入会金制度の多くは少額ですので、退会の際でもリスクは少ないのですが、積立方式の互助会の解約は約15%の解約手数料がかかる場合がありリスクが高いといえます。さらに契約時に解約手数料を聞かされていなかったと紛争も起きています。
会員制度でも納得したうえで入会すべきですが、特に互助会は「約款」をしっかり理解し納得したうえで「契約」をすべきでしょう。
服部葬儀社では、会員制度「よりそい」カードをご用意しております。お葬式での得点のほか、日常では知人に送る供花・供物でもご利用いただくことができ、その他数多くの特典も付帯して入会金は500円です。詳しくはお問合せください。
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