こんにちは。服部葬儀社 相談員の中道 剛です。
遺影写真というと子供のころは、どこに移動してもこちらを見ていると喜んだり、怖がったり・・。そんな記憶があるかたもいらっしゃるのかもしれません。
お葬式を経験された方の中には、遺影写真用の写真を慌てて探した記憶はありませんか?
また、葬儀の経験をされていない方は、遺影写真の準備については思いもつかなかったのではないでしょうか?
自宅に飾る遺影写真はとても長い間飾る大切な写真です。葬儀の時に選ぶ時間が限られ「もっといい写真があったはずなのに」と悔やむご遺族は少なくありません。
今回は遺影写真のお話をいたします。
目次
◆遺影写真の種類とそのサイズ
遺影写真とは大きく分けて2種類が葬儀社によって用意される場合がほとんどです。
遺族の自宅に飾る額に入った遺影写真と祭壇に飾るためだけに使われる祭壇用の遺影写真があります。
・遺影写真の自宅用と祭壇用
自宅用に持ち帰る遺影写真は、自宅に飾るために額縁に入った状態で葬儀社から遺族に渡されます。葬儀社や祭壇の大小によっても異なりますが、祭壇に飾る遺影写真と兼ねる場合もあります。
祭壇用の遺影写真は、自宅用の遺影写真と比較して大きく作られる傾向にあります。多くの場合、祭壇の大きさに合わせたサイズの遺影写真が作られます。フィルム系で後ろから光をあてるタイプ、テレビモニターや液晶画面を使うタイプ、縦長、横長など、さまざまな種類の遺影が用いられます。
・自宅に飾る遺影写真のサイズと形には決まりがありません
葬儀社が自宅用に用意している遺影写真は、全国的に四つ切または半切と呼ばれるサイズが基準と言われてはいますが、特に決まりは無いため、地域や葬儀社によって大きさが異なります。同様に遺影写真の形にも決まりはありません。
・半切や四つ切のサイズの大きさとは
半切、四つ切というサイズの名称はあまり一般的では無いため、馴染みのあるコピー用紙の寸法と比較しみましょう。
半切=356x432mm
A3=297 × 420mm
四つ切=254 × 305mm
A4=210 × 297mm
半切サイズは、A3サイズより少し大きく正方形に近く、四つ切サイズもA4サイズより少し大きく正方形に近い形だという事がわかります。
・自宅用遺影写真が飾れない
近年の住宅事情でマンションに仏間が無く写真をかけるところが無い。壁に穴をあけることができない。など飾れなくて困っている方もおります。
その際は、キャビネットサイズの写真を居間の棚や茶箪笥の上などに飾ることをおすすめします。
その場合、キャビネットサイズの写真を用意してもらうことは可能かどうか、葬儀社に相談する必要があります。
また、遺影写真の大小にかかわらず、仏壇の真上や仏壇の中に飾るのはNGですので気を付けましょう。
◆遺影写真の準備は必要?
いざという時に慌てないために遺影写真の準備は必要です。
それではどのような準備を行えばよいのでしょうか?
・自宅用の額に入った遺影写真は用意しない方が良い?
自宅での葬儀や祭壇を作らない方を除き自宅で飾るための遺影写真を事前に作ることはお勧めしません。
葬儀社に葬儀を依頼する場合、自宅用遺影写真と祭壇用遺影写真の作成料・修正料は葬儀プランに組み込まれていることがほとんどです。遺影写真の作成や修正は必要が無いという理由で葬儀プランから外したとしても、その分を割引してもらえる可能性は低いため、自宅用の額に入った遺影写真を用意する必要は無いと言えます。
・遺影写真の元になる写真または写真データーを事前に用意する
遺影写真の元になる写真またはデーターを用意します。
写真は、鮮明に映っていてできるだけお顔が大きい方が良いでしょう。
本人のみまたは、少人数でお顔が大きめに写った写真がおすすめです。
集合写真などお顔が小さく映った写真を大きく拡大して使用すると、ぼやけた遺影になってしまします。
また、絹目の写真はなるべく避け、表面が光沢のある写真を選びましょう。
写真データーでは、200万画素以上、ファイルサイズは1MB前後であれば問題ありません。(写真同様にお顔が小さい場合を除きます)
デジタルカメラや現在使われているスマートフォンであればほとんど利用可能ですが、ガラケーの写真では使用できない場合がほとんどです。
心配な場合は、葬儀社に相談するとよいでしょう。
・ご自分の遺影写真の用意
近年終活の中で、残された家族が困らないようにご自分の遺影写真を残す方が増えています。
お気に入りの写真や改めて写真館で撮ってもらう事も良いでしょう。
大切なことは、「私の万が一の時はこの写真を使ってね」と用意した写真を家族に託すことです。
◆遺影写真準の選び方とマナー
それではどのような点に注意して写真を選べばよいのでしょうか。
・写真選びのポイント
□なにより家族が良いと思う表情や本人らしい写真
□お顔が大きくうつってピントが合っている
□できるだけ正面を向いていて表情がわかる
□帽子をかぶっていない
「表情は良いけど、お父さんランニングシャツを着ている」とお悩みの方も多いはず。
ご安心ください。ほとんどの葬儀社では、喪服からカジュアルな服装まで着せ替えが可能です。
また、帽子をかぶった遺影写真を使用することは、正装でお参りに来られた方に対してマナー違反となってしまいます。なるべく避けるようにしましょう。
・写真がない
写真が嫌いで撮らなかった、アルバムが見つからない。などでお困りの方もいらっしゃいます。
□免許証や証明写真
□故人の友人や知人に聞いてみる
故人が入っていたサークルやクラブ、入院や施設に入っていた場合は施設へ尋ねるのも一つの方法です。
まとめ
・遺影写真には葬儀祭壇用の写真と自宅用の遺影写真があります。葬儀社が用意することがほとんどで、事前に自宅に飾る遺影写真を用意しておく必要はありません。
・自宅に飾る遺影写真は、長期間飾る大切な写真です。後悔をなくすために時間があるうちに遺影写真の元になる写真を用意しましょう。
・葬儀後に葬儀社より額に入った遺影写真を渡されますが、住宅事情で大きすぎて飾れないという方は、小さいキャビネサイズの遺影写真がおすすめです。可能かどうか葬儀社に訪ねてみましょう。
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